はじめに|60代からの英単語学習は「量」ではなく「使える単語」を増やすことが大切

「もう一度、英語を学び直したい」

そう思った時、多くの方が最初に取り組むのが英単語の勉強ではないでしょうか。

学生時代には、単語帳を片手に何百、何千もの英単語を暗記した経験がある方も多いと思います。

しかし、60代から英語を学び直す場合、若い頃と同じように大量の単語を覚えるのは簡単ではありません。

まず大切なのは、

実際によく使われる単語を、使える形で身につけること

です。

私自身、海外駐在を経験しましたが、海外で仕事や生活をする中で感じたことがあります。

英語で相手とコミュニケーションを取るために必要なのは、難しい単語を知っていることではありません。(もちろん、ビジネス上、突っ込んだ議論をする場合は、専門用語含めて何語知っていても足りないくらいでしたが・・・それはまた別の話として。)

日常的によく使われる単語を理解し、自分の言葉として使えることでした。

特に中級者になると、単純な単語数を増やすより、

「海外ニュースが少し理解できる」

「映画のセリフが聞き取りやすくなる」

「海外旅行で一歩踏み込んだ会話ができる」

といった実践的な力を伸ばすことが重要になります。

そこで役立つのが、**NGSL(New General Service List)**です。

NGSLは、現代英語で頻繁に使われる基本単語をまとめたリストで、英語学習者が効率よく語彙力を伸ばすために活用されています。

この記事では、60代から英語を学び直す中級者に向けて、NGSLの特徴と、覚えておきたい重要単語を紹介します。


英語力を伸ばすために必要なのは単語の数だけではない

英語には非常に多くの単語があります。

辞書には数万語以上の単語が掲載されていますが、日常生活で使われる単語は限られています。

これは日本語でも同じです。

私たちは日本語の辞書に載っているすべての言葉を使っているわけではありません。

普段の会話やニュース、仕事で使う言葉には一定の傾向があります。

英語も同じで、まず身につけるべきなのは、

頻繁に登場し、さまざまな場面で応用できる単語

です。


中級者に必要なのは「知っている単語」を増やすこと

英語中級者になると、単語を見れば意味が分かるものは増えてきます。

しかし、

「読むと分かるけれど、会話では出てこない」

という経験はないでしょうか。

例えば、

consider

という単語。

「考慮する」という意味を知っていても、

I’m considering traveling abroad next year.

(来年、海外旅行に行くことを検討しています)

という形で使えなければ、実際の会話では役立ちません。

中級者から先の英語学習では、

単語の意味を覚える段階から、使い方を身につける段階へ進むこと

が重要です。


NGSL(New General Service List)とは

NGSLとは、現代英語で頻繁に使われる単語を集めた英語学習者向けの単語リストです。

約2,800語の単語で構成されており、日常会話、ニュース、ビジネスなど幅広い分野で使われる単語が中心になっています。

特徴は、難しい専門用語ではなく、

「英語を使う上で何度も出会う可能性が高い単語」

を効率よく学べることです。


なぜNGSLはシニア中級者に向いているのか

① 限られた時間を有効活用できる

60代からの英語学習では、若い頃のように試験のためだけに勉強する必要はありません。

海外旅行、映画、趣味、海外情報収集など、自分が楽しむための英語が中心になります。

だからこそ、使用頻度の高い単語から学ぶことが効率的です。


② 海外の情報に触れる力がつく

NGSLの単語は、ニュースや記事でも頻繁に登場します。

例えば、

  • issue
  • increase
  • provide
  • support

などは、海外ニュースを読む時によく出てくる単語です。


③ 映画や会話で聞き取れる表現が増える

海外映画やドラマでは、難しい単語よりも、基本的な単語が組み合わせて使われています。

知っている単語が増えるほど、英語の音が意味として理解できるようになります。


シニア中級者が覚えたいNGSL重要英単語

1. 情報収集に役立つ英単語

issue(問題、課題、論点)

ニュースや会話で非常によく使われる単語です。

例:

This is an important issue.

(これは重要な問題です)

issueは「問題」という意味だけではありません。

「議論すべきテーマ」「社会的な課題」というニュアンスでも使われます。

海外ニュースを見る時には頻繁に登場します。


increase(増える、増加)

経済、健康、旅行など幅広い分野で使われます。

例:

The number of visitors increased last year.

(昨年、訪問者数が増えました)

海外旅行の記事を読む時にも役立つ単語です。


provide(提供する)

ビジネス英語だけでなく、日常生活でもよく使われます。

例:

The hotel provides free breakfast.

(そのホテルは無料朝食を提供しています)

海外ホテルのサービス説明などでも頻出します。


2. 海外旅行で一歩踏み込んだ会話をするための英単語

recommend(おすすめする)

旅行では非常に便利な単語です。

例:

Could you recommend a good restaurant?

(おすすめのレストランを教えていただけますか?)

単に注文するだけではなく、現地の人との会話を広げるきっかけになります。


available(利用できる、空いている)

ホテルやレストランでよく使います。

例:

Is this seat available?

(この席は空いていますか?)

Are there any rooms available?

(空いている部屋はありますか?)

旅行中の会話で非常に役立つ表現です。


require(必要とする)

少し硬い表現ですが、海外ではよく目にします。

例:

A passport is required.

(パスポートが必要です)

空港やホテル、手続き関連でよく使われます。


3. 映画やドラマを楽しむための英単語

realize(気づく、理解する)

映画のセリフで非常によく出てくる単語です。

例:

I didn’t realize that.

(そんなことに気づかなかった)

日本語字幕では「知らなかった」と訳されることもありますが、「後から気づく」というニュアンスがあります。


actually(実は、本当は)

ネイティブの日常会話で頻繁に使われます。

例:

Actually, I agree with you.

(実は、私もあなたに賛成です)

会話の流れを理解するために重要な単語です。


probably(おそらく、たぶん)

英語らしい柔らかい表現です。

例:

I’ll probably go tomorrow.

(たぶん明日行きます)

日本語でも会話では「たぶん」をよく使うように、英語でも非常に頻繁に登場します。


4. 自分の考えを伝えるための英単語

consider(検討する、考慮する)

中級者が覚えると表現力が広がる単語です。

例:

I’m considering learning English again.

(もう一度英語を学ぶことを考えています)


suggest(提案する)

会話でも文章でも使える便利な単語です。

例:

I suggest visiting this museum.

(この博物館を訪れることをおすすめします)


improve(改善する、向上させる)

英語学習者には特に重要な単語です。

例:

I want to improve my English.

(英語力を向上させたいです)


NGSL英単語を効率よく覚えるシニア向け勉強法

単語だけではなく例文で覚える

中級者ほど、単語単体の暗記から卒業することが大切です。

例えば、

provide=提供する

だけではなく、

The hotel provides free Wi-Fi.

という形で覚えます。

実際に使われる場面をイメージすると、記憶に残りやすくなります。


1日30分でも毎日英語に触れる

おすすめは短時間でも継続することです。

例えば、

  • 10分:NGSL単語復習
  • 10分:英語ニュースや動画を見る
  • 10分:例文音読

これだけでも十分効果があります。


ChatGPTを英語学習の相棒にする

現在はAIを活用することで、以前より効率的に学習できます。

例えば、

「NGSLレベルの英単語を、海外旅行で使える例文付きで10個教えてください」

と入力すれば、自分専用の単語教材を作れます。

さらに、

  • 英作文の添削
  • 英会話練習
  • 単語テスト

にも活用できます。


まとめ|60代からの英語は「使える単語」を増やすことから始めよう

60代から英語力を伸ばすために、何千もの単語を暗記する必要はありません。

大切なのは、

  • 使用頻度の高い単語を選ぶ
  • 例文で覚える
  • 実際に使ってみる

ことです。

NGSLのような基本単語リストを活用すれば、効率よく語彙力を伸ばすことができます。

英語が少し分かるようになると、海外旅行の楽しみ方が変わります。

映画のセリフが少し聞き取れるようになります。

海外のニュースや情報を、自分で理解できるようになります。

英語は、第二の人生を豊かにするための大きな財産です。

60代からの英語学習は、過去の勉強のやり直しではありません。

これからの人生をさらに楽しむための、新しい挑戦なのです。


参考情報

NGSL(New General Service List)について

NGSLは、英語学習者向けに作成された基本単語リストで、現代英語で頻繁に使用される約2,800語を収録しています。

詳しい情報については、以下の公式サイトを参照してください。