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はじめに|60代からの英語は「やり直し」ではなく「取り戻す」学習です

「昔は英語が得意だったけれど、もう何十年も使っていない」

「海外旅行では簡単な英語くらい話せるようになりたい」

「定年後の時間を使って、何か新しい挑戦をしたい」

そんな理由で英語学習を始めるシニア世代が増えています。

一方で、

「今から英語を勉強しても覚えられないのでは?」

「若い人のように毎日何時間も勉強するのは難しい」

と感じる方もいるでしょう。

しかし、60代からの英語学習は、ゼロから新しい言語を覚えることとは少し違います。

多くの方は、学生時代や仕事で一度は英語に触れています。

つまり、頭の中にはすでに英語の土台があります。

必要なのは、新しく作ることではなく、

眠っている英語力をもう一度呼び起こすこと

です。

私自身、海外駐在を経験しましたが、英語力を伸ばすうえで大切なのは、難しい教材を使うことではなく、「毎日少しでも英語に触れる習慣を作ること」だと感じています。

この記事では、60代から英語力を取り戻すための具体的な勉強法を紹介します。


1. 最初に「英語を学ぶ目的」を決める

目的が明確な人ほど英語学習は続く

英語学習を始める前に、まず決めたいことがあります。

それは、

「英語を使って何をしたいのか」

です。

英語学習というと、TOEICや資格を思い浮かべる人も多いですが、目的によって勉強方法は変わります。


目的別のおすすめ学習

目的重点的に学ぶこと
海外旅行を楽しみたい旅行英会話・リスニング
海外映画を楽しみたいリスニング・表現力
外国人と話したいオンライン英会話
海外ニュースを読みたい単語・読解力
資格に挑戦したいTOEIC対策

例えば海外旅行が目的なのに、難しい英文法ばかり勉強していても楽しさは感じにくいでしょう。

逆に、映画が好きなら映画を教材にすることで、自然と学習を続けられます。


2. 高校1年生の英語を復習して英語の土台を取り戻す

いきなり難しい教材に手を出さない

英語から長く離れていた方におすすめなのは、高校1年生レベルの英語の復習です。

「高1の英語なんて簡単すぎる」

と思うかもしれません。

しかし、会話で使われる英語の多くは、中学・高校レベルの表現で成り立っています。

重要なのは、文法問題を解くことではありません。

「英語の感覚を取り戻すこと」です。


復習したいポイント

① 基本文法

特に重要なのは、

  • be動詞
  • 一般動詞
  • 過去形
  • 助動詞
  • 現在完了
  • 比較表現

です。


② よく使う基本表現

例えば、

I think ~
(私は~と思います)

I would like to ~
(~したいです)

Could you ~?
(~していただけますか?)

のような表現です。

会話では、難しい単語より、こうした基本表現をすぐ使えることが大切です。


3. 毎日英語を聞いて「英語の耳」を取り戻す

シニア英語で最も重要なのはリスニング

海外旅行や会話で最初につまずくのは、

「相手の英語が聞き取れない」

ということです。

読む英語と、実際に話される英語には大きな違いがあります。

例えば、

want to

は会話では「ウォント・トゥ」と一語ずつ発音されることはほとんどありません。

英語独特の音のつながりに慣れる必要があります。そのためには、以下の2つの学習法がおすすめです。


おすすめ学習法①:同じ音声を繰り返し聞く

英語学習では、たくさんの教材に手を出すより、一つの教材を繰り返す方が効果的です。

おすすめの流れ:

1回目:
内容を理解する

2回目:
聞き取れない部分を確認する

3回目以降:
音の変化を意識する


おすすめ学習法②:シャドーイング

シャドーイングとは、英語音声の後について発音する練習です。

方法:

  1. 英文を見ながら聞く
  2. 音声の少し後を追いかけて発音する
  3. 慣れたら英文を見ずに行う

1日10分でも継続すると効果があります。


4. 音読で「使える英語」に変える

英語は声に出して初めて身につく

英語学習で意外と見落とされるのが音読です。

単語や文法を理解していても、口から出す練習をしなければ、実際の会話では使えません。

おすすめは、毎日5分の音読です。

例えば、

  • 英語ニュース
  • 会話教材
  • 映画のセリフ

など、自分が興味を持てる教材を選びましょう。


5. 毎日3文の英作文で話す力を鍛える

知っている英語と使える英語は違う

中級者によくある悩みがあります。

「読めば分かる」

「聞けば何となく分かる」

でも、

「自分では話せない」

という状態です。

原因は、アウトプットの練習不足です。


1日3文英作文がおすすめ

毎日の出来事を英語にします。

例:

今日は散歩をしました。

I took a walk today.

久しぶりに友人に会いました。

I met my friend for the first time in a while.

明日は映画を見る予定です。

I am going to watch a movie tomorrow.

この程度で十分です。

大切なのは、毎日続けることです。


6. オンライン英会話で実際に使う

英語は使う場所があると伸びる

独学だけでは、「話す経験」が不足します。

そこでおすすめなのがオンライン英会話です。

以前なら英会話スクールへ通う必要がありましたが、今は自宅で外国人講師と話すことができます。


シニアが選ぶポイント

① 料金より続けやすさ

英語は短期間で結果を出すものではありません。

半年、1年続けられるサービスを選びましょう。


② 興味のある話題で話せる

おすすめテーマ:

  • 旅行
  • 映画
  • 趣味
  • 日本文化
  • 食事

仕事英語より、人生経験を活かせる話題の方が会話を楽しめます。


7. ChatGPTを英語学習の相棒にする

AI時代の英語学習はシニアにも大きな味方

現在は、AIを使うことで英語学習の方法が大きく変わりました。

ChatGPTを使えば、

  • 英作文の添削
  • 英会話練習
  • 文法説明
  • 単語テスト

ができます。


活用例

英作文チェック

「以下の英文を自然な英語に直してください。60代でも使いやすい表現で説明してください」


英会話練習

「海外旅行でホテルのチェックインをする練習相手になってください」


単語学習

「TOEIC600点レベルの単語テストを10問出してください」


8. 60代におすすめの1日30分英語学習メニュー

無理なく続けるなら、1日30分がおすすめです。

時間内容
10分単語・表現復習
10分リスニング
5分音読
5分英作文

忙しい日は10分でも構いません。

重要なのは、

「毎日英語に触れる」

という習慣です。


まとめ|英語学習は第二の人生を楽しむための習慣

60代から英語を学ぶ場合、大切なのは若い頃と同じ方法で頑張ることではありません。

人生経験を活かしながら、自分が楽しめる方法で続けることです。

おすすめは、

  • 目的を決める
  • 基礎を復習する
  • 毎日英語を聞く
  • 声に出す
  • 実際に使う

という流れです。

英語は、一度身につければ一生楽しめる財産になります。

海外旅行、映画、海外の情報、人との交流。

英語が少し分かるだけで、人生の楽しみ方は確実に広がります。

60代からの英語学習は、新しい能力を身につける挑戦ではありません。

これまでの人生に、新しい楽しみを加えるための挑戦です。

まずは今日、10分だけ英語に触れることから始めてみませんか。